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二色の鉛筆 [看護おぼえがき]

の仕事をするようになって、再び鉛筆を使うようになった。

以前のわたしは、赤ばっかり使うくせがあり、しまいには青鉛筆にしてしまう傾向にあった。
4色ボールペンを頻用するようになり、青色の役目を枠を描くなどと決めて使うようになった。
青色への使用目的が明確となると、鉛筆でも青だけが残るようなくせはなくなった。
いまでは、むしろ青色がよく減る。

余談ながら、青がよく減るのは、尊敬するプリセプターのまねである。
尊敬するが故、いまでも続けている。


トンボ鉛筆「赤青鉛筆」


を見るとわかるように、赤のところにバーミリオン、青にプルシアンブルーと書いてある。

バーミリオンとは朱色のことで、硫黄と水銀からつくられる人工顔料である。
つまり、硫化水銀の色をバーミリオンと呼び、銀朱(ぎんしゅ)ともいう。
水銀など重金属を含むため規制され、現在売られている絵具は有機顔料であるらしい。
そのため、昔の朱と今の朱は違うようだ。
もともと、朱色とは天然赤色顔料である辰砂の色をいい、これを真朱や本朱と呼んだ。
ついでながら、辰砂は、しんしゃと読む。

また、Wikipediaの辰砂の項に漢方薬となる旨が書いてある。
漢方薬といわれても、これはなんだか飲みにくいね。

    >伝統中国医学では「朱砂」や「丹砂」等と呼び、鎮静、催眠を目的として、
    >現在でも使用されている。有機水銀や水に易溶な水銀化合物に比べて、
    >辰砂のような水に難溶な化合物は毒性が低いと考えられている。

    辰砂 - Wikipedia[本]
 
一方のプルシアンブルー。
プルシアンブルーは紺青(こんじょう)といい、こちらは鉄が関係する人工顔料である。
Wikipediaの紺青の項に以下の記述がある。

    >鉄のシアノ錯体に過剰量の鉄イオンを加えることで、濃青色の沈殿として
    >得られる顔料。

    紺青 - Wikipedia→[本]

鉄の錯体とか錯塩とか検索して理解しようと試みてみたものの、読むだけ読んだで終わった^^;
沈殿するんだねえ… そりゃあ、えらいことですねえ…
遠い目をしてみたり
Googleでプルシアンブルーを検索すると、とあるpdfがヒットする。
そこに詳しく書いてあるが、ここには引用しえない。
とにかく、Wikipediaの紺青の項に、草木の灰とウシの血液から製造できると書かれている。
これが様々を経て、商品として日本にも伝わった。
葛飾北斎の「富嶽三十六景」で目に浮かぶあの青はプルシアンブルーであるらしい。

fugaku36kei.gif

この顔料もまた薬になるという。
漢方ではなく、放射性セシウム結合剤という、どちらかといえば新しい薬である。

この放射性セシウム結合剤という薬は、放射性核種を摂取した人の治療に用いる。
放射性核種とは、大雑把に言って、放射能を含んだ食べ物や飲み物と考えていい。
これによる体内汚染を治療するため、適切な薬剤を選択し、経口摂取する。
放射性核種の消化管による吸収を低減するために、胃洗浄や下剤、プルシアンブルー、
アルミニウムを含む制酸剤、硫酸バリウムを状況に応じて内服し、排泄を促進させ、
除去しようとする。

    緊急被ばく医療研修のホームページ→[本]

    3. 内部汚染の治療 - 緊急被ばく医療研修のホームページ→[本]

上のリンク先に書いてあることだが、プルシアンブルーは日本では買えない。
ドイツでは売っているらしい。
副作用として便秘があり、取るに足りないことながら便は青くなるそうだ。
使用のコツとして、できる限り早期に使用する、とある。
放射線医学総合研究所というところに備蓄されているらしいが、そこは千葉県である。
なんというか、やれやれといった感じだ。

    
放射線医学総合研究所→[本]


物の講義で、半減期ということばを教わっている。
なので、これについては、各々が教科書を開くことを願う次第である。
念のため、フレッシュアイペディア の「半減期 (薬学)」 のリンクを貼ってみる。

    半減期 (薬学) - フレッシュアイペディア[本]

見るとわかることだが、上のリンク先は血中濃度の話題に重きを置いている。
放射能の半減期についての話の途中だから、仕方なく、血中濃度の話は措いておく。
大辞泉で半減期を引くと以下のことが書いてある。

    >放射性元素が崩壊して、その原子の個数が半分に減少するまでの時間。
    >放射線の強さが半分に減るまでの時間。アクチニウム217では0.018秒、
    >ウラン238では45億年。粒子の寿命を表すのに用いられる。

ヨウ素131やセシウム137、ストロンチウムなどの名前をテレビで聞くことが増えた。
これらをテレビでは雑に「放射線を出してる放射性物質」といっている。
それはまあいい。
半減期についてである。
ヨウ素131の半減期は8日である。
8日たてば半分、16日で元の4分の1になり、やがて消える。
セシウム137の半減期は30年である。
しかし、便尿で自然に体外へ排出されるまでの期間としてなら70~120日でいいらしい。
ストロンチウムは、骨に沈着し造血機能をおかすため、やっかいである。
半減期は28.8年であり、約30年と長い。

チェルノブイリ原発事故のように農地や牧草地がセシウム137で汚染されるとややこしい。
この場合、プルシアンブルーを土壌にまくこととなりそうだ。
チェルノブイリ原発事故でも、土壌処理が困難な土地への対策として使用された。
チェルノブイリでは、土壌にまくことで、土地の再生の可能性が見えてきたという。
また、牛などの家畜の飼料に加えることで、乳や肉の汚染を抑えることが期待できるとある。

さて、わたしでも、放射能とやらが口から入ることは気味が悪いと感じる。
それでも、一度の食事で、放射性の野菜100Kg、放射性の水100リットルを摂り、
かつ、それを一年続けないかぎり心配はないであろう、ということくらいは判る。


学校の高学年ころには、もう、シャープペンシルは一本百円で売っていた。
そのため、学生でいる間ずっと鉛筆から離れていた。
父の跡を継いで働き始めると、また鉛筆を使い出した。
さまざまを経て看護師になり、今また職場で使っている。
電子カルテの導入前は、病院の鉛筆の消費量たるや大変だったであろう。
わたしも頻度こそ減ったが、いまなお一般的な鉛筆や、青と赤との二色の鉛筆を使っている。





 


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